カメの「マーチ」イタリアに飛ぶ 〜ミシシッピニオイガメをイタリアに連れて行く方法〜

ミシシッピニオイガメをイタリアに連れて行った際の、手続きなどをまとめたブログです

こっそりオーディオ - 01

突然ですがオーディオの話です。

本題はFostexのカンスピ「P800K+P-800E」をパッシブラジエータータイプのスピーカーに改造した話ですが、今回はその改造に至る過程をご紹介します。

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P-800E-改

 

私は音楽が趣味で、聴くのも演奏するのも大好きです。

大阪の自宅にはそれなりのオーディオ装置があって、まあ満足していました。イタリアへの引越しの際もそれらのセットを持って来たかったのですが、アンプなどの重いものを送ったら大変な送料ですし、そもそも電源の問題もありますのであきらめました。

そんなわけで、オーディオ装置は基本的にはこちらで調達することにしました。

とはいうものの、いつ帰国することになるかもわかりませんので、最低限のシステムでできるだけ良い音を、PCでも聞けるものを、ということで考えました。アンプはネットワークプレイヤー一体型の「Marantz M-CR511」にしました。

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このモデル、日本では販売されていませんが、M-CR611からCDプレイヤーとバイワイヤ接続を省いたモデルだと思います。CDも持ってこれませんでしたので、これで十分です。

音的にはあまりパンチはありませんが、そつなくクリアな音がするので、今のところ大きな不満はありません。

唯一失敗したと思うのが、日本で発売されていないタイプなので、日本語表示ができないこと。日本語の曲名などは「・・・・」と表示されてしまいます。素直にDENONを買っておけばよかったかもしれません。

 

さて、本題のスピーカー

地元のオーディオショップでコンパクトなスピーカーをあれこれ聞かせてもらって、コストパフォーマンスの良い「Indiana Line TESI 240」にしようかと思いました。Indiana Lineはイタリアのメーカーらしいのですが、日本では全くお目にかかりません。

しかし、Amazonのイタリアでは評価も高く、結構メジャーなようです。実際に試聴したところ、好感の持てるしっかりした音がしていました。日本に輸入してもそこそこ人気が出るのではないでしょうか。

DaliのZensor 1 なんかとも聞き比べましたが、傾向は違うもののコストパフォーマンスはかなり良好。なかなか元気のいい音で、よしこれだ、と一度は買いかけましたが、既製品を買っちゃうと後々の楽しみが少なくなるのと、部屋で鳴らしてダメだった時に買い替えたりするのも大変。

そこで、一時帰国時にFostexのP800KとP-800Eのセットを買って、スーツケースに入れて持ってきました。小さなスピーカーなので無理なく持ってくることができました。

 

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P800KとP-800Eの音

このセットでしばらく聴いていましたが、エージング期間(耳の慣れ?)が過ぎてもなんとなく不満でした。P800K中域は豊かで気持ちいいのですが、高音が弱くJazz系を聴いているとライドシンバルがちゃんと聴き取れない。Jazzのスウィング感で欠かせないシンバルがないとどうも気持ちよくない。低音はセッティングでまあ我慢できる程度になってました。

 

Peerless P830987の音

さて、P800Kはダメだなとなりまして、日本のショップでPeerlessの8センチフルレンジ「PLS-P830987」を購入し、ちょうど妻が一時帰国したので、その時についでに運んでもらいました。

付け替えたところこれが大正解。高音はしっかり出るようになって、しかも低域も下に伸びて強くなりました。中域はさすがにP800Kにかないませんが、薄っぺらいっというほどではありません。スペック表で高域に大きな山があり、聴感上もちょっとした癖、硬さを感じますが、スピーカーの向きを調整することで気にならなくなりました。

すっきりとした、さわやかでバランスのいい音だと思います。

P830987を選んだ理由は、開口部を広げるる必要がない(ただしネジ穴の位置が違うので、パテなどで埋めてやる必要はあります)のと、FostexのFF85WKと似たような音色が予想されて(しかも低域はもっと良さそう)で、かつ買った時はFF85WKよりも安かったからです。(今はなぜか値上がりしてしまいましたが・・)見た目もFF85WKより良いですしね。

ついでにスピーカーターミナルもバナナプラグ対応のものに付け替えました。

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やっぱりもっといい音で聴きたい

これでオーディオ環境の完成!と思ってしばらく聴いていましたが、気持ちよく高域が聴こえてくると「やっぱり低域も・・・」と思ってしまうのが人情・・・。

P830987とP-800Eの組み合わせはサイズの割に低域も出ているのですが、バスレフ故のモヤモヤ感というか、離れれば離れるほど低音のボーボー感が出しまう。

それと、バスレフポートから出てくる逆位相の音の影響か、ベースでふと途切れる音域がある。バスレフポートに耳を近づけると結構高域も出ている。これではせっかくのP830987(Peerlessは型番書くの面倒くさいな〜。そもそも覚えられないし・・・)の高域が濁って聴こえているのかも。

う〜ん、どうしたものか。

 

そこで、ちょっとした気晴らしを兼ねてスピーカーを改造することにしました。

ちょうど、外したP800Kがあるぞ、あれをパッシブラジエーターに使えないか?などと、素人がややこしいことを思いついてしまいました。

 

次回、改造計画と作業工程-1です。