カメの「マーチ」イタリアに飛ぶ 〜ミシシッピニオイガメをイタリアに連れて行く方法〜

ミシシッピニオイガメをイタリアに連れて行った際の、手続きなどをまとめたブログです

9.動物検疫所に問い合わせ

最寄りの動物検疫所に問い合わせ

イタリア総領事館への問い合わせで、結局、動物検疫所で発行してもらう書類が必要である事がわかりました。
そこで今度は、最寄りの動物検疫所に問い合わせました。質問内容は以下の通りです。(要約)

 

  • EU圏では検疫所の保健証明書が必要らしいが、そちら(関空の動物検疫所)で書いていただけるか?
  • 国際線の出発は成田だが、そちらで保健証明書を作成してもらえるか?それで手続き上の問題はないか?

 

本当は、今回乗る便の出発空港である成田空港の動物検疫所で診察してもらうのが一番良かったのですが、そうすると東京で前泊することになりそう。
3歳の娘も連れて移動するのでちょっときびしい。そこで、出発の前日に最寄りの関空の検疫所に行こうという計画でした。

 

動物検疫所からの回答は以下の通りです。(要約)

 

  • 保健証明書の作成は可能。
  • ただし、こちらにカメを診断できる医師がいないので、どこかカメの専門医がいる動物病院で健康診断書を取得してきてください。
  • 成田が出発地でも、こちらの保健証明書は有効です。
  • あらかじめ輸出検査申請書を提出してください。

 

なるほど。
カメの専門医に診断書を作成してもらって、それを元に動物検疫所が正式な書類を作成するということですね。(この辺りの手続きは、動物検疫所によって異なるのかもしれません)
動物検疫所の予約は、希望日の1週間以上前に輸出検疫申請書を提出して行います。
この動物検疫所とのやりとりも、とても丁寧で、輸出検査申請書の書き方がわからないところなどをきちんと教えてくださったり、とても安心してスムーズに進める事ができました。
本当にラッキーでした。感謝です!

 

動物検疫所はお役所なのにお役所っぽくない

動物検疫所は農林水産省の管轄です。ざっくり言うとお役所ですね。そもそも私がお役所に偏見を持ちすぎているのかもしれませんが、関空の動物検疫所には、お役所、お役人っぽい対応をされる方がいませんでした。

私がお世話になった関空の動物検疫所は、24時間体制で勤務されているようでした。検疫中の動物たちに何かあったときのためでしょうか、それとも、24時間発着可能な関空に合わせてのことでしょうか。
24時間体制で運営されていますので、担当される方が毎日異なります。ですから、主にメールでやり取りを進めるようになっています。メールは共有されており、勤務されているどなたでも内容がわかり、すぐに返信できる状態になっているようです。

複数の方とメールでやり取りを進めていれば、一人くらいお役人っぽい分かり辛い、冷たい対応をされるのかと思ったら、全くそう言う方がいらっしゃいません。

これはあくまで私の勝手な想像ですが、動物検疫所だけあって、皆さんベースが「獣医さん」だからなのではないかと思うのです。お役人になりたくてお役人になった人達ではなくて、あくまで目指したところは獣医さん。結果的にお役所に入りましたけど・・・みたいな方達なのかなと。
ちょっとした嬉しい驚きでしたので、書かせていただきました。

 

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さて次は、カメを診てくれる動物病院探しです。