カメの「マーチ」イタリアに飛ぶ 〜ミシシッピニオイガメをイタリアに連れて行く方法〜

ミシシッピニオイガメをイタリアに連れて行った際の、手続きなどをまとめたブログです

5.カメは日本を出国する際、検疫の必要がない

手続き前の基本情報

飼い始めた時から知っていたことですが、ミシシッピニオイガメはワシントン条約に引っかかりません。国の移動が可能ということです。
さらに、代行業者さんの見積もりの後調べ始めて分かったことは「カメは日本を出国する際に検疫(一定期間隔離して健康状態を見る)は必要ない」ということでした。
ということは、詳しい情報がないだけで、実は犬や猫より出国しやすいのかもしれません。だから、業者さんの見積もりも、犬・猫より安くなっていたんじゃないか?そう解釈しました。
もしそうなら自分でなんとかできるかも!
出国に際してはなんとかなりそうな気がしてきました。
それから、ミシシッピニオイガメは、日本の「特定外来生物」にも指定されていません。つまり(今のところ)、日本に連れて帰る際にも問題にならなさそうです。 飛行機に乗せる事ができれば何とかなりそう!

「特定外来生物」について

最近よく、野生で繁殖する外来種のカメが、社会問題として取り上げられます。
「カミツキガメが川で繁殖していて危険」だとか「アカミミガメ(ミドリガメ)が繁殖し過ぎて日本の在来種を駆逐している」とかですね。
ミシシッピニオイガメとよく似た名前のミシシッピアカミミガメ(通称ミドリガメ)は、2020年ごろに特定外来生物に指定される予定だそうです。つまり日本では、基本的に飼えなくなる種になるということです。

カミツキガメの問題は、飼育する側の責任が大きいように思います。
しかし、アカミミガメ(ミドリガメ)の問題は販売する側に大きな責任があるように思います。(カメ達には一切責任はありません)
ペットショップでは店頭のタライに大量に入れて「一匹500円」とかで売っていましたし、祭りの夜店のカメ釣りなどでも簡単に手に入れることができました。
アカミミガメ(ミドリガメ)が外来種である事も、飼えば簡単に大きくなってしまう事も説明されないまま、安易に手に入れてしまい、飼いきれずに近くの川や池に捨ててしまうケースがほとんどではないでしょうか。始末が悪いのは捨てる人たちに悪意がない事。よく聞かれるのが「水槽がせまくなって、可哀想なので川に“帰して”あげた」という話。
外来種ですから、その辺の川や池に放しても“帰って”いません。
販売する側が事前にきっちり説明していれば、こう言った事も少しは少なくなっていたかもしれません。(もちろん、ちゃんと説明していた販売者もたくさんいるとは思いますが)

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子供達に人気の「ミドリガメ」が飼えなくなることは寂しいですが、結局、特定外来種にして飼うことをできなくするしかないようです。